コンデジサイズの天体撮影カメラTinyMOS: Tiny1をようやく実践投入
Indiegogoで投資して待つこと2年半。天体撮影を簡単にできるコンデジという売り文句のTinyMOS: Tiny1がようやく届いたのが半年ほど前。しかし東京23区内では、ほぼできることがなく、使い道のない状態が続いていたが、やっと実践で使える日がやってきた。撮影地は野辺山。
カメラのスペックとしては普通のコンデジにこんな機能をつけた感じ
- 惑星、恒星、星座等の情報をスクリーンにオーバーレイ表示してくれる
- 天体撮影用に設定がPresetされている。天の川用、星空用とか。
- 赤外線フィルターをオフにできる
- 暗所モードがある。(画面が赤くなる)
- タイムラプスのオプションはそれなりに充実
TinyMOS: Tiny1について詳しくはこちら。
ユーザによる記事はいくつかあるものの、実際に使ってから記したものは見当たらない。
本題に戻るが、雷雨の合間に束の間、晴れ上がった空にひろがる天の川銀河を撮影することができた。薄雲はまだ残っていて、天の川にかぶるし、地上光の反射も起きて、撮影条件は良好とはいいがたい。とにかく、タイムラプス撮影した結果がこちら。
<動画・・をアップロードしようと思ったがココログのサイズ制限で追加できず。仕方がないので、とりあえず静止画を一枚だけ載せておきます。これもココログに自動縮小されています。さすがに静止画じゃあ面白さが伝わらないと思うけど、これだけ手軽にタイムラプス撮影できるのは楽しい>
撮影条件は次の通り。
- 方角:右半分に見えるのが、雲越しの、白鳥座のデネブを含む胴体から尾の部分越しの、天の川銀河
- 時刻:20:40~21:00
- シャッタースピード:30秒
- レンズ:4mm, f/1.2
- ISO:159
- タイムラプスの設定:45秒間隔
ご覧の通り、天の川銀河がギリギリ見えてる。もう少しISOを上げるべきだった。ちなみに上記のシャッタースピードとISOの組み合わせはカメラのMilkywayモードのデフォルト値である。星は肉眼よりカメラのほうがたくさん見えている。
まとめ
- Tiny1と標準レンズ、それから携帯三脚だけで、デフォルトの設定でこれだけ撮れるのは楽だし素晴らしい。
長所
- まとめの内容に尽きる。よい意味で。
- IR filter cutはそれなりに効果があるような気がする。
短所
- ソフトウェアが粗削り。細かいバグはたくさんあるが、まあ、なんとか使える。
- 例えばTimelapseで長時間(多くの枚数)を撮ると、最後に動画に変換する処理で重くなり、クラッシュを繰り返す。カメラ側では解決策がないため、Tiny1の方では静止画として記録し、Mac側で動画に変換することにした。
- レンズのピント調整が困難。星を撮るんだから無限遠に合わせれば良いのだが、それが難しい。フォーカス部を回し続けると、無限遠のところを大幅に通過して、最終的には物理的に脱落する。フォーカス時にズームしてくれれば助かるのだが、そんな気の利いた機能はない。
短所やバグを上げるときりがないのだが、小さくて携帯性に優れる点がすべてを凌駕している感じ。ただし純正品だけの状態では、それほど応用範囲がない。全天をタイムラプス撮影するか、700mm標準テレスコープで月面を撮るくらいか。惑星を撮るには倍率が足りないし、星雲や他の銀河を撮るには、相応の他の装置を用意する必要がある(当たり前だが)。月面も700mm程度ではまだまだ。これから何に使おうかなあ。。。
#tinymos
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